2023年度 ほどがやパソボラ活動報告
1.はじめに
「高齢者支援活動」と「障がい者支援活動」を2本柱として活動している。コロナ禍の影響による受講者数の回復はゆっくり。22年度に続いて講習の停止は無かったが、受講者数は22年度の53名から51名と、少ない数の状態のままだった。2001年以来の累積受講者数は2,257名。
4か所の障がい者施設で行われることになっている支援活動は、ようやく3か所での活動までに再開されるようになった。一方で、Zoomでのオンラインでの活動が定着し部内の会議や勉強会、コミュニケーションに積極的に取り込まれている
2.初級講座・活用講座
高齢者への学習内容は、インターネットによる情報の入手、メールによる交流、文書作成による地域活動への貢献など、「高齢者がパソコンの操作を楽しみ交流を広める」ことを目指して勉強会を提供している。
23年度に見直しし再構成された活用講座では、スマホからの写真の取り込みと、「フォトレガシ―」アプリを使用した写真の各種編集やビデオの作成講習を続けている。
受講後のアンケート調査では、テキストや講師・サポーターには高い評価を得られた。
3.若葉会
毎月2回開催される若葉会は習熟度を高めるため、講座の受講修了者と、新会員や一般会員のよろず相談の場となるはずだったが、対面での活動となることで感染対策面の人数制限で、担当班以外の一般会員は対象からはずされた。新会員入会時訓練プログラムの相談の場でもあるが、困難だがZoomも活用して行われた。
4.施設および社会福祉支援活動
ボランティア団体の重要な活動としての障がい者施設支援活動であるが、年度後半には4か所の内3か所での活動をするまでに回復してきた。
また、社会福祉支援活動が復活し、コミュニティハウスでのパソコンの楽しみの紹介や、地域ケアプラザから依頼されてのスマホの基礎研修提供や、区民祭りの応援、区福祉大会運営支援、障がい者街頭キャンペーンの応援参加が行われた。
5.スキルアップ機会の提供
5-1 新会員向け
- 「新会員入会時訓練プログラム」を継続して実施。対面に加えてZoomを使っての指導も行われた。
- 新会員の再学習機会;各班が「初級講座」や「活用講座」を担当する時に、新会員が「再学習」する機会は、戻ってきている。
- パソコンの基本的な技能習得のための「火曜クラブ」はZoomで引き続き開催された。多数の一般会員の参加もあった。
5-2 一般会員向け(学習会、交流会、自主勉強会)
以下はZoomを使って活発に行われた
- ExcelやWordの操作技術向上を目指した「学習会」(各班が提供)を継続実施した。
- 各種テーマでの勉強会「お楽しみクラブ」を継続実施した。
- 担当班の「交流会」は班員同士の交流やスキルアップなどに活用されている。
- また自由時間を利用した班独自のテーマとスケジュールでの各班勉強会も活発に行われた。
- 「HP作成講習会・相談会」ではHP作成テクニックを習得し、班や個人のHP作成に勤しんでいる。
- 地域活動拠点(ケアプラザ・コミュニティハウス・地区センター等)での地域自主勉強会、活発に行われている。新たに保土ケ谷地域ケアプラザでの活動も始まった。
6.ワーキンググループ(WG)
6-1テキストWG(10名); 現行講習テキストの修正審議と対応では、「フォト」から「フォトレガシ」アプリへの変更に対応した。次期テキスト(Windows 11)の追加・変更項目の検討と、作成工程を決定。新会員向けの「火曜クラブ」(年4回)のテーマ等の審議を行い、研修を提供した。次年度学習会内容の審議も実施し教本の継続使用を決めた。メンバー間での勉強会も活発に行った。
6-2お楽しみクラブ(13名);パソコンを楽しく学びそして活動することを目指し「お楽しみクラブ」をZoomで提供した。会員の要望に応じて、スマホでPCメールについての講習内容に変更した。
6-3機器情報WG(13名);講習等に使われる機器とそのソフトの保全を続ける。不調機器を交換した。Windows11互換機能でないPC3台を新規PCに順次交換した。実習機のOfficeをMicrosoft 365 familyとして導入し、継続使用する。
6-4ホームページWG(12名);本会HPの定期的な更新を実施。「NPO法人・横浜市中途障がい者地域活動センター・ほどがやカルガモの会」でのHP更新作業を支援した。会員研修として、「HTMLとCSS」、内容の講習を開催し、22回延べ441名の参加を得た。大部分はZoomブレイクアウト方式を活用して行われた。
6-5広報WG(10名);区役所、アワーズ、区内公共施設に、募集チラシやミニパンフを配架。ほどがや区版の「すみれ通信」、「情報誌アワーズ」、「Planetかながわ」に募集要項掲載を継続し、YCVの「生活情報」にては募集要項を放映した。会員による募集チラシの配布は29ヶ所、年間3,340枚に及んでいる。「まなぶん祭り」「アワーズ活動応援月間」に参加した。
6-6施設支援WG(44名);4か所の施設(希望の家、カルガモの会、生活支援センター、トラック)に対する支援活動は、コロナ第5類移行に伴い、徐々に戻ってきている。24年1月からは、希望の家も活動を再開した。トラックは再開予定はない。
7.世話人と世話人会
コロナ感染防止対策に主体的に活動した。受講者からの当日の緊急電話受信のために、正副世話人の携帯番号を開示するかどうかで議論があった。開示しないことを含めて班ごとに対応は一任されることになった。学習会は、班によってはZoomに対面を併用や、ブレイクアウトルームで行うなど工夫して開催された。
Windows 11への移行タイミングの諮問を受け、2024年9月からと答申した。
8.会員について
8-1 IT環境;OSはWindows 11がWindows 10と同じ、Officeソフトは365が主流。メールソフトは大部分がOffice Outlookを使用している
8-2 メール;毎日メールを開かない方はまだまだ多い。開いても返事をしない方も窺える。送信した側は何らかの返事を待っていると思ってメールを開き返事をすることが大事。
8-3 Zoom;Zoomの使用量は、現状肯定が大多数。参加するハードルが高い会員も居る。重複時にはブレイクアウトルーム使用の提案あり。Zoomは対面を併用してどちらか選べられるようにとの要望あり。Zoomに慣れてきて、Zoomが良いという会員も増えてきており、提供側の講師やサポーターの負担とのバランスの中で工夫していくことになる。
以上